• NORIKO SAKURAI

報われた瞬間

私にとって今年の2019年は「再開」と「リスタート」でした。2009年の個展後の10年間はほとんどギャラリーに通うこともなくなり、イラストレーターやデザイナーの方々にお会いすることもせず、いつの間にか私は母になり、手探りでありながら情報過多の子育てに翻弄されつつ、目の前の小さくて大きな怪獣と向き合う日々でした。このまま、お母さんとして主婦として生きていくのも悪くはないか。。。自分の時間を持てる余力がなかったので、余計、絵とはかけ離れた毎日でした。 

個展のご縁を頂いても焦りが出ない自分に呆れつつ、しかしながら、これまで向き合ってこなかった自分と向き合う必要があったため、非常に良い機会になりました。そして自分が絵が好きで、イラストレーションが好きだと再認識できるようになった時、沢山の方々との再会は私にとって「報われた瞬間」でもありました。「報われる」というのは目に見えるものではないし、その人しか分からない瞬間なのかもしれないけれど、報われた人にとっては今後の生き方をも左右するほど大きな励みや勇気になる心の糧なんだと思いました。